腰痛のメカニズム


  



 腰痛には多くの原因があり、内臓疾患が起因するものや骨、関節、筋の障害によるもの、加齢による変性によるもの、椎間板の損傷によるもの、心因性のものなどがあります。

 一般的に、レントゲンなどの画像診断を行いますが異常が発見されない腰痛も少なくありません。慢性腰痛にいたっては、現在でも医学的に原因がはっきり解明されていません。
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原因による痛みの特徴

内臓疾患による腰痛


 多くは上部腰椎(腰のくびれより上)と骨盤上に痛みが出ます。原因疾患としては泌尿器系(腎臓、膀胱など)と生殖器系(精巣、卵巣、子宮など)が考えられます。

 又、腹部大動脈瘤もその血管壁が破れる過程で急性の激しい腰痛を伴います。これらの痛みの特徴としては、安静時にも痛みがあるということで、特に、就寝時に痛みで目覚めるなどの徴候は悪性腫瘍やそれらの骨転移の可能性が考えられます。

内臓疾患起因の腰痛をさらに詳しく→こちら  


内臓関連痛の図
骨、関節、筋の障害による腰痛


 運動に伴っておこる腰痛で原因がはっきりしている場合が多いのですが、思い当たる節がないという場合も多々あります。

 重いものを持ち上げた時や捻った時など腰に負荷がかかった時によく起こるのが、筋・筋膜の損傷椎間関節の捻挫仙腸関節の捻挫椎間板の損傷で、ひどいときには立てなくなることもありますが横になって安静にしている時には痛みが治まっていて、ほとんどの場合1週間から10日(椎間板損傷の場合はさらに時間がかかることがあります)で痛みはほぼ治まります。
 しかし、治癒後に機能回復が完全になされていないと慢性化を起こす原因となります。

 機能不全による腰痛は動かしはじめに痛く、少し動かしていると痛みが和らぐ、又はなくなるという特徴があります。

 骨粗鬆症の人は圧迫骨折を起こしやすく、その場合痛みは長引きますが、安静期間が長くなると、筋の萎縮や関節機能障害が起きるので早期からのリハビリテーションが必要です。

 慢性関節リウマチ(RA)による関節の変性も進行性の腰痛を起こしますが、専門医の指導による運動療法で、関節機能の低下はある程度防げます。

変性(加齢等)による腰痛


 年齢を重ねるとともに椎間板の水分は徐々に失われて、厚みが少なくなり、関節に遊びができて不安定になるのでそれを補償する為に変形が起こるとされていますが、変形の度合いが大きいときや場所によっては痛みが起きます。
 又、外力による損傷部位は変性が早くから始まり、若年でも起こることがあります。

 痛みの特徴としては、朝起きる時に痛みが強く、しばらく動かしていると痛みがなくなったり、同じ姿勢を長時間しているとその後動かす時に痛みが起こるという機能不全による腰痛と同様の痛みが出ます。

 しかし、画像診断の結果と症状との整合性は疑わしいといわれています。


坐骨神経痛の図
神経症状を伴う腰痛


 おしりから太もも、すねやふくらはぎに痛みやしびれがある場合は、椎間板損傷脊柱管狭窄症による、坐骨神経痛が疑われます。
 しかし、臀部筋 ( 梨状筋 )による坐骨神経の圧迫や血流障害によるもの、また、神経症状ではありませんが、腰部の関節や仙腸関節の障害による関連痛や臀部の筋の 筋・筋膜痛症候群の関連痛なども同様の場所に痛みが出るので鑑別診断が重要です。


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慢性腰痛


 慢性腰痛患者の多くが数度の急性腰痛の後に慢性化を起こしていますが、それはひとえに前述したように傷害後のリハビリテーション不足によるものと考えられます。

 他の部位にくらべ腰部は、立てなくなる恐怖からか傷害後にかばって運動不足になる傾向にあって、それが慢性化を起こす原因と考えられます。急性腰痛の炎症期終了後は、なるべく早期からの運動療法による機能回復が必要です。

 肩こりと同じく、腰部の筋・筋膜痛症候群も慢性疼痛の原因となります。その場合、痛みは臀部まで広がる事があります。

 その他、慢性腰痛には肩こり同様、心因性のものも多く、うつ病や抑うつ傾向にある人によく現れます。

 心配事や、不安、怒りの感情を抑圧する事により、交感神経起因の循環不全が起きることが原因であるという理論もあります。(TMS理論

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姿勢による腰痛


 肩こりに限らず、腰痛も姿勢の影響を受けます。特に、レントゲンなどの画像診断で異常が見つからない慢性腰痛は、姿勢不良と、それに伴う筋や関節の機能不全が原因であるといっても過言ではありません。
 日常生活では腰を屈曲させている状態が非常に多く、寝ているとき、椅子に座っているとき、車の運転、洗顔、掃除など、多くは腰を曲げている状態にあります。関節は動かす事の少ない部分から運動制限を起こすので、加齢とともに腰は後ろに反りにくくなります。
 しかし、立つためには腰は反る必要があるので、どうしても腰の下の方の関節では上の方が反りにくい分、代償的に反りすぎになり、関節に負担がかかり痛みを起こします。
 痛みを避けようとすると、腰をしっかりと伸ばす事ができなくなります。これが老人の腰が曲がっている理由といえます。
 それゆえに、腰痛からの開放に姿勢と運動(特に伸展方向)は必要不可欠であるといえます。

姿勢性腰痛をさらに詳しく→こちら

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