肩こりは、急性の筋肉の外傷に続発して起こる場合や心理的要素から起こる場合を除いて、ほとんどは
姿勢による筋肉に対する負担の増加と運動不足から起こります。
筋肉が損傷を受けると、炎症反応により局所的に循環不全がおき、筋肉のこわばりが起こります。ほとんどは自然に回復しますが、循環不全が慢性化する場合もあります。
怒りや心配、不安などの心理状態は、自律神経の交感神経を刺激し、局所の循環不全を誘発して、痛みを起こす物質を作り出すと言われています。
(TMS理論)
目をよく使う方に起こる肩こりの原因として、まぶたを上げる時に用いる筋の一つである
ミュラー(ミューラー)筋の緊張があります。 ミュラー筋は自律神経(交感神経)の支配を受けているので、この筋の緊張が交感神経の緊張を招き、肩周辺の筋に毛細血管の収縮による局所循環不全を起こし緊張させます。ゆえに
眼瞼下垂*の方の肩こりは手術による症状の改善により肩こりから開放される場合があります。
また、最近ではテクノストレスと呼ぶ、PC使用に伴う障害である
マウス症候群などの
頸肩腕障害によるひどい肩こりも多くなってきています。
但し、急性の (今まで凝ることのなかった人が急に
肩こりを感じだしたりした時)肩から背部にかけての痛みは循環器 (心臓)の疾患や呼吸器の疾患が疑われるので注意しましょう。